宇治市は京都府の南端に近いエリアで、京都市に次ぐ人口の都市です。平等院鳳凰堂をはじめとする歴史的建造物や名所旧跡があり、宇治茶の産地としても全国に広く知られています。
宇治市には奈良線・東西線・宇治線・京都線の4路線が停車する駅があり、京都市内の中心部や滋賀県大津市・大阪へのアクセスも良く、通勤や通学にも不便を感じることは少ないと言えるでしょう。
そんな宇治市の新築戸建て住宅の相場は約3,000万円で、3LDK/4DK〜4LDK/5DKのファミリー向けの間取りが中心。坪単価平均は約41万円/㎡で、京都市と比べるとかなりリーズナブルです。周辺都市への交通の便が良いベッドタウンであることから、築年数が経っても不動産価格が下がりにくいという傾向があります。
宇治市の南側に位置する城陽市は、京都市と奈良市のちょうどまん中にある都市です。歴史的な神社仏閣があるのはもちろん、公共施設や商業施設も揃っており生活しやすい環境が整っています。
交通インフラに関しては、宇治市と同じく充実しているのが特徴。奈良線・京都線が平行するかたちで市内を南北に走っており、京都市内や奈良方面だけでなく大阪方面にも比較的簡単に移動ができます。
そんな城陽市の新築戸建ての相場は、宇治市と比べて少し安い約2,800万円。坪単価の平均は約33万円/㎡。3DK以下の物件は少なく、3LDK/4DK〜4LDK/5DKの間取りが主流となっています。
築年数による物件価格相場の移り変わりがほとんどなく、築15年ほどであっても新築相場とあまり変わらない点は宇治市と同じです。
宇治市の2019年の地価平均は約12万円で、京都府平均の約21万円の半分ほど。黄檗・三室戸のみ変動率に若干の下落が見られますが、他エリアは全て上昇しています。市内で最も地価平均が高いのは六地蔵で約17万円、最も安いのは向島で約9万円とかなり開きがあります。
六地蔵に次いで地価平均が高いのは、JR/京阪「宇治駅」周辺とJR/京都線「小倉駅」がある小倉エリア。京都市中心部へのアクセスの利便性による影響がうかがえます。
城陽市の2019年の地価平均は約10万円で、宇治市より少し低くなっています。変動率に下落が見られるのは長池のみで、他エリアは若干の上昇もしくは横ばいになっているところがほとんど。
市内で最も地価平均が高いのは寺田で約12万円、最も安いのは山城青谷で約4.5万円です。地価平均が10万円以上と高いエリアは城陽駅・寺田駅・富野壮駅周辺で、京都市内への交通の便が良いエリアに集中しています。